僕が関わった同人詩誌「群青」の、第5号(2006年2月10日・刊)に乗せたエッセイ、「ビブリオマニア」を転載します。
ビブリオマニア
新サスケ
「ビブリオマニア」という英語があって、「蔵書癖」「書籍狂」の訳語が出ているが、「愛書狂」という意味もあるらしく、この線で書いてみたい。
まず古本を買って来て値札を剥がす時、値札の端を爪で起こして引っ張ると、本が傷みやすい。ヘアードライヤーの熱風を当てて値札を剥がすと、糊が柔らかくなるのか、きれいに取れる。
また本が汚れている場合は、「キッチン・クイックル」などの洗浄紙で表紙や上下を拭く。あまりこすると、紙がけば立ってくるので、程々にしなければいけない。
本の帯が破れかけていたり、切れている場合は、本や箱から外して、セロテープで裏打ちして戻す。継ぎ目をきれいに合わせなければいけない。
古い文庫本などで、パラフィン紙カバーが無くなっていたら、文房具店で買ったパラフィン紙を、大きさに合わせて切り、被せてやる。大事な本の箱に、カバーがない場合は、セロハン紙を買って来て、同様に被せる。セロハン紙は折り目がつきにくいから、箱に被せてから、折り目にヘアードライヤーの熱風を当てると良い。
雑誌を日数を掛けて読む場合、事務用品店で買ったビニールカバー(大きさはほぼ同じである)を被せて読むと、表紙が汚れず本体が傷まない。
本を大事にする事で、いま思い出す方法はこれくらいである。(了)
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